マイケル・ジョーダンやヴィンス・カーター等、ダンカーの先駆けとなったジュリアス・アービング。
ダンクシュートをより芸術的に、より独創的な域に到達させました。
しかし、当時のNBAは暗黒期、ABAとの競争、薬物の蔓延等によりNBAは疲弊していました。
カリーム・アブドゥルジャバーというスターがいましたが、カリームは孤高を好む存在でしたので、マジック・ジョンソンとラリー・バードの2選手が入団してくるまでNBAの顔としてイメージの改善にも努めます。
本日は元祖ダンクアーティストでスポークスマンと役割を果たしたジュリアス・アービングを見ていきましょう。
【テーマ】
2. 受賞歴
3. ABAとNBA
4. スポークスマンとして
5. まとめ
ジュリアス・アービングのプレイは多くの少年たちを夢中にさせました。
多くの少年たちを魅了したプレイの中でも3つの伝説的プレーを紹介します。
〇レーンアップ(フリースローラインからのダンク)
〇ロック・ザ・ベイビー
〇ベースラインムーブ(ダンクではありません)
殿堂入り:1993
永久欠番:ネッツ#32,シクサーズ#6
〇ABA時代
2×ABAチャンピオン:1974, 1976
2×ABAプレーオフMVP:1974, 1976
3×ABAシーズンMVP:1974-1976
3×得点王:1973, 1974, 1976
オールABAチーム
4×オールABA1stチーム:1973-1976
オールABA2ndチーム:1972
5×ABAオールスターゲーム出場:1972-1976
〇NBA時代
NBAチャンピオン:1983
MVP:1981
オールNBAチーム
5×1stチーム:1978, 1980-1983
2×2ndチーム:1977, 1984
11×NBAオールスターゲーム出場:1977-1987
〇基本情報
〇ABA時代
大学を中退したアービングは鳴り物入りでバージニア・スクワイアーズに入団します。
「ダンク禁止」となっていた大学バスケットから解放されたアービングは一躍人気選手に躍り出ます。
スクワイア―ズで2年目を迎えようとしていましたが、バックスがドラフト11位で指名します。
そして、NBA側はABAに所属していてもドラフト指名してもいいという見解でした。
更にびっくりすることにアービングはホークスと契約にサインしていたということです。
〇理由
当たり前ですが、スクワイア―ズは黙っていませんでした。
アービング獲得合戦はスクワイアーズ、バックス、ホークスの3チームによる三つ巴の大騒動は裁判沙汰にまで発展し、スクワイア―ズに戻ることで決着がつきます。
アービングは4年間ABAに所属しましたが、NBAに新規加入することになります。
2回のABAチャンピオン、ファイナルMVPにABAの4シーズンで3回の得点王、シーズンMVPを獲得したアービングは名実ともにABA最高のスーパースターでした。
〇NBA時代
ネッツに所属していましたが、NBAに加入と同時に財政難に陥りシクサーズに放出されます。
アービングのNBA入り、シクサーズに移籍は大きな話題を呼び、人々の間では「NBAがABAを吸収したのはアービングただ一人が欲しかったから」という噂が広まったほどでした。
2年目以降はチームにもなじみオールNBAチームにも選出され、NBAの顔にもなります。
中々優勝できませんでしたが、1983年にその時がやってきます。
アービングの功績として忘れてはならないことがあります。
1970年代後半にはカリーム・アブドゥルジャバーがいましたが、カリームは孤高を好む性格でしたので、アービングが自然とNBAの顔になりました。
どれだけ賞賛されても図に乗ることもなく記者やファンと接する姿はまさに人格者でした。
当時はテレビ中継もなく人気選手だけが取りざたされる時代でした。
アービングは人気選手として記者に囲まれるたびに、若い選手や無名の選手の話題を振るうことで彼らの知名度を上げることに力を貸したりもしました。
不調に陥った選手にも積極的にパスを回し、自らの得点を犠牲にしてまでチームプレイに徹しました。
〇アービング効果
・テレビ、コマーシャルや映画に出演
・シクサーズの観客動員数が25%ほどアップ
ジュリアス・アービングはダンクシュートをより芸術的に、より独創的な域に到達させました。
しかし、当時のNBAは暗黒期、ABAとの競争、薬物の蔓延等によりNBAは疲弊してました。
カリーム・アブドゥルジャバーというスターがいましたが、カリームは孤高を好む存在でしたので、マジック・ジョンソンとラリー・バードの2選手が入団してくるまでNBAの顔としてイメージの改善にも努めました。
アービングはABAとNBA両リーグにおいて史上唯一の最高の選手です。
しかし、両リーグに在籍していたので通算記録は残っていません。
通算記録はABA記録は足されていません。
しかし、何十年後アービングは元祖ダンクアーティストとしてしか見られないかもしれません。
そんなことはないと思いますが。。。