no title


2015年のファイナル。アンドレ・イグダーラはレブロンを抑え込み、肝心な場面でしっかりと仕事をこなしました。

イグダーラの活躍はファイナルMVPという形で評価されます。

しかし、プレイオフ開始前にウォリアーズがチャンピオンになることを予想できても、イグダーラがファイナルMVPを受賞するとは誰も思っていなかったでしょう。

なぜなら、レギュラーシーズンで1試合も先発出場していないからです。

本日は、必殺仕事人のアンドレ・イグダーラを見ていきましょう。


【テーマ】

NBA界の必殺仕事人

~アンドレ・イグダーラ~


no title


目次
1. 2015年ファイナルMVP

2. 受賞歴

3. 必殺仕事人の役目

4. 投資家


5. ヒートへの移籍

6. まとめ


1. 2015年ファイナルMVP

no title



2015年のファイナルはウォリアーズvsキャバリアーズで、ウォリアーズがチャンピオンに輝きました。

そして、
ファイナルMVPにはアンドレ・イグダーラが選ばれます。

シリーズ平均
16.3得点4.0アシスト5.8リバウンド

平均得点はファイナルMVP受賞選手の中で史上3番目に低い数字でした。

更には史上初の
レギュラーシーズン1試合も先発出場しないで獲得した最初の選手となります。

※ファイナルの第4戦目からは先発出場を果たします。

イグダーラがMVPを獲得できたのはレブロンを抑えたからと言われていますが、それだけではありません。
・レブロンを抑えた
・圧倒的なリーダーシップ
・重要な場面で得点を決めた

ファイナルMVPがイグダーラというアナウンスあと、会場は割れんばかりの喝さいに包まれます。

誰もがイグダーラが受賞するべきだと思っていたのです。

※低スタッツでの獲得はチーム全員で獲得した証でもあります。

2015年のファイナルMVPを獲得したイグダーラは
シクサーズのエースとして活躍していた時よりも、
選手として最高に評価が上がった瞬間になりました。


2. 受賞歴

no title



3×NBAチャンピオン:2015, 2017-2018

NBAファイナルMVP:2015

NBAオールスターゲーム出場:2012

NBAオールディフェンシブチーム
 1stチーム:2014
 2ndチーム:2011

NBAオールルーキーチーム 1stチーム : 2005

〇基本情報

身長: 198㎝

体重: 94㎏

所属チーム
シクサーズ:2004-2012
ナゲッツ:2012-2013
ウォリアーズ:2013-2019
グリズリーズ:2019
ヒート:2019-
     
ポジション: シューティングガード、スモールフォワード

出身: アメリカ(イリノイ州スプリングフィールド)

ドラフト: 2004年 9位


3. 必殺仕事人の役目

no title



2004年にシクサーズに入団したイグダーラ。

シクサーズにはスーパースターのアレン・アイバーソンがいました。

イグダーラはシクサーズの2番目のスコアラーとして活躍します。

しかし、アイバーソンが移籍してしまいます。

イグダーラは繰り上げという形でシクサーズのエースの座につきますが、

アイバーソンという光が強すぎて、ファンにも関係者にも認められず、

8年間在籍したシクサーズからあっさりと放出されてしまいました。

ナゲッツで1シーズン過ごしウォリアーズに移籍します。

ウォリアーズの2年目にはスティーブ・カーHCが就任し、イグダーラはシックスマンに転向しました。

キャリアとして先発を外されたらモチベーションは下がりますが、イグダーラはそれを受け入れます。

そして、イグダーラの評価が上がっていきます。

no title


もともと、
「とてもいい選手であるが、スターではない」

と言われていましたが、ネガティブな意味でした。

ウォリアーズは、
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン

の若きBIG3がNBAに新たな風を起こします。

イグダーラはスター選手になる必要がなくなります。

ベンチスタートとして、3人がより輝くように働くだけで良かったのです。

1歩引いたところで、チームを支えるポジションに落ち着いたイグダーラは、本領を発揮していきます。

若きBIG3がコート上で暴れまわり、イグダーラは完璧なサポートをする。

「とてもいい選手であるが、スターではない」

をポジティブな言葉に変えました。

謙虚な性格とチームを第一と考えた姿勢で、評価を一変させたイグダーラは間違いなく

必殺仕事人です。


4. 投資家

no title



イグダーラのプロフィール欄には
ベンチャーキャピタリスト兼NBA選手

と書かれています。

ビックリすることに
世界中のバスケ少年たちが目指すNBA選手にも関わらず、NBA選手よりもベンチャーキャピリストが先に来ているのです。

Coral Capital フューチャーベンチャーキャピタル iSGSインベストメントワークス コーポレート・ベンチャーキャピタル・ジャパン(CVC JAPAN) ベンチャーラボインベストメント GPJベンチャーキャピタル ^ CVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)についての基礎知識 - CVC
11キロバイト (1,315 語) - 2020年5月9日 (土) 04:11

イグダーラにとってNBA選手は数多くのビジネスの1つに過ぎないらしいです。

※どう表現するのは自由ですが、現役選手である以上NBAを目指すバスケ少年のためにNBA選手をまず先に名乗ってほしいですが。。。

それは置いといて。。。

NBAだけでなく北米スポーツ選手の投資ブームに火をつけた張本人です。

ナゲッツからFAとなった際、他にも高額なオファーがあったのにも関わらず格安なウォリアーズと契約した理由に、
シリコンバレーのテック・ベンチャーキャピタル業界にアクセスできるという理由がありました。

イグダーラがウォリアーズに加入後のロッカールームは、いつも投資の話で盛り上がっていたそうです。

更に。。。
後進育成にも熱心で知られるイグダーラはカリーと共に「テクノロジーサミット」をサンフランシスコで開催しました。

そこには、多くの他競技のアスリートや女性アスリートを集まったそうです。


5. ヒートへの移籍

no title



2020年2月、ヒートに移籍したイグダーラ。

優勝候補のチームに移籍を望んでいたのでヒート?となったことを覚えています。

てっきり
・レイカーズ
・クリッパーズ
・ロケッツ

あたりだと思っていました。

しかし、よく考えてみれば面白いチームでもあります。

今シーズンのヒートはジミー・バトラーがチームをけん引し、
バム・アデバヨをはじめとした若手たちが躍動しています。

私はこの記事を書きながら思いました。

2014-15シーズンのウォリアーズに似ていると。。。

〇ヒートのスタータ(2020年3月現在)
PG :ケンドリック・ナン(ルーキー)
SG :ダンカン・ロビンソン(2年目)
SF :ジミー・バトラー(9年目)
PF :デリック・ジョーンズJr(4年目)
C  :バム・アデバヨ(3年目)

〇ウォリアーズのスタータ(2015年ファイナル)
PG :ステフィン・カリー(6年目)
SG :クレイ・トンプソン(4年目)
SF :ハリソン・バーンズ(3年目)
PF :ドレイモンド・グリーン(3年目)
C  :アンドリュー・ボーガット(10年目)

似ていませんか?

イグダーラはあの時の再現をしようとしているのかもしれません。

圧倒的なリーダーシップを持った男:
ジミー・バトラー

3回の優勝を知る男:
アンドレ・イグダーラ

ヒートは私たちが思っている以上に強いチームになってプレイオフを迎えるかもしれません。


6. まとめ

no title



2015年のファイナル。アンドレ・イグダーラはレブロンを抑え込み、肝心な場面でしっかりと仕事をこなしました。

イグダーラの活躍はファイナルMVPという形で評価されます。

肝心な試合、肝心な場面でめっぽう強いイグダーラ。

懸念点は36歳になったことですが、そこまで問題はなさそうです。

2019-20シーズン初戦となった2月の試合は、8ヵ月ぶりの実戦。
当初15分程度出場予定でしたが、23分間出場しました。

更にはこの中断期間もイグダーラには好転するでしょう。

再開される前に、何週間はチーム練習が行われます。

ケミストリーの構築にこれほど打って付けな場面はありません。

優勝を狙える強豪チームを望んだイグダーラ。

そのイグダーラが選んだチームがヒート。

2015年のようにチャンピオンに導くことができるのか、どうなのか目が離せません。

2015年ファイナル、必殺仕事人の活躍ぶりをご覧ください。