馬場雄大


2019年並々ならぬ思いで海を渡った馬場雄大、今シーズンコロナウィルスの影響で突然終幕しましたが、馬場雄大の人生で一番刺激的で濃い1年となりました。

大学在学時にアルバルク東京と契約し、2年後NBA入りを目指し渡米。

Bリーガーから初のNBA選手への挑戦。現在はNBA下部組織Gリーグで2019-20シーズンを過ごします。

シーズン序盤はプレイタイムをもらえず、悪戦苦闘しましたが、シーズン後半にはプレイタイムが増え、5試合のみですが先発出場も果たしました。

コロナウィルスの影響でシーズン途中で終了しましたが、来シーズンに向け手ごたえを感じたそうです。

本日はBリーガーから初のNBA選手を目指す馬場雄大を見ていきましょう。

【テーマ】

Bリーグから初のNBA選手を目指す男
~馬場雄大~


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目次
1. 2019-20シーズンに懸けた思い

2. 受賞歴

3. 2019-20シーズンの成績

4. 来シーズンへ

5. まとめ



1. 2019-20シーズンに懸けた思い

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日本人4人目のNBAプレイヤーになるために海を渡った馬場雄大。

田臥雄太、渡邊雄太、八村塁に続けと言わんばかりに胸を張って渡りましたが、周囲はそれほど期待はしていませんでした。
「Bリーグから直接NBAを狙うなんて無理」
「NBAに入りたいなら遅くてもアメリカの大学に行くのが当たり前」

そう、3人ともNBAに挑戦する以前にアメリカの大学でキャリアを積んでいたのです。

一方の馬場選手は高校卒業後、筑波大学へ進み、2017年の4年生時にアルバルク東京と契約。

そして2年後、海を渡る決意します。

馬場雄大は会見で
「先に海外に出た彼らからは常に刺激を受けてきた。うらやましいという思いもあります。しかし、自分は自分のやり方でNBAプレイヤーになる」

と発言しました。

同年代で、高校卒業と同時に日本を飛びだしNBAへ挑戦をした2人への言葉が、
馬場選手なりの答えでこだわりでもあります。

そして、馬場雄大の挑戦が始まりました。


2. 受賞歴

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Bリーグチャンピオン: 2018,2019

Bリーグ新人王: 2018

Bリーグ”BREAK THE BORDER賞”: 2020

〇基本情報

身長: 198㎝

体重: 90㎏

生年月日: 1995年11月7日

所属チーム 
アルバルク東京: 2017-19
テキサス・レジェンズ: 2019-
     
ポジション: シューティングガード、スモールフォワード

出身: 日本(富山県富山市)


3. 2019-20シーズンの成績

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※赤字は先発出場   

出場時間(分)

得点

アシスト

リバウンド

対戦相手

11

8

5

0

0

0

メンフィス・ハッスル

9

メンフィス・ハッスル

13

13

4

1

3

ノーザンアリゾナ・サンズ

16

8

2

0

2

アイオワ・ウルブス

20

ストックトン・キングス

23

16

6

0

2

オクラホマシティー・ブルー

25

14

5

0

1

サンタクルズ・ウォリアーズ

27

11

0

0

2

スーフォールズ・スカイフォース

29

9

0

0

3

フォートウェイン・マッドアンツ

30

13

0

1

3

グランドラピッズ・ドライブ

12

4

7

0

1

3

オースティン・スパーズ

8

17

6

1

1

オクラホマシティー・ブルー

10

15

4

0

1

ノーザンアリゾナ・サンズ

13

16

9

2

1

リオグランデバレー・バイパーズ

14

16

2

1

3

メンフィス・ハッスル

17

16

3

1

1

スーフォールズ・スカイフォース

19

18

5

2

4

ウインディシティ・ブルズ

21

21

5

1

0

サウスベイ・レイカーズ

27

12

11

0

3

ストックトン・キングス

29

15

5

2

1

サンタクルズ・ウォリアーズ

31

24

7

4

4

サウスベイ・レイカーズ

1

3

21

4

1

4

ストックトン・キングス

4

22

5

0

3

サウスベイ・レイカーズ

11

28

11

7

5

サンタクルズ・ウォリアーズ

17

20

11

1

3

アグアカリエンテ・クリッパーズ

18

35

14

5

7

リオグランデバレー・バイパーズ

20

27

13

2

2

ソルトレイクシティ・スターズ

23

20

9

1

5

オクラホマシティー・ブルー

26

12

3

0

3

カレッジパーク・スカイホークス

29

19

19

1

3

メンフィス・ハッスル

31

26

19

2

6

ノーザンアリゾナ・サンズ

2

1

37

18

1

3

オースティン・スパーズ

6

35

7

1

6

アグアカリエンテ・クリッパーズ

8

33

9

4

3

アイオワ・ウルブス.

10

36

14

1

3

ソルトレイクシティ・スターズ

19

22

3

2

2

サウスベイ・レイカーズ

21

25

5

0

1

リオグランデバレー・バイパーズ

26

21

11

0

2

リオグランデバレー・バイパーズ

28

22

0

3

2

スーフォールズ・スカイフォース

29

23

3

2

1

ノーザンアリゾナ・サンズ

3

3

13

2

1

0

オースティン・スパーズ

6

15

5

0

3

アグアカリエンテ・クリッパーズ

8

7

0

0

0

アグアカリエンテ・クリッパーズ


41試合(うち先発は5試合)をプレーして
平均19.6分6.3得点2.6リバウンド1.2アシストに3Pシュート成功率41.5パーセントをマーク。

開幕当初は、コミュニケーション不足や展開の早いバスケットに慣れず、ベンチを温める時間が多かったのですが、
日を追うごとに適応していきます。

開幕から1か月でローテンションを勝ち取り、
更に1か月後には先発出場を果たした。

ディフェンス能力はGリーグトップクラスの評価を受け、
課題だった3Pシュートの成功確率も上がり信頼を勝ち取ります。

シーズン後半ロスターが強化されベンチを温める時間が増えましたが、
馬場選手に対する評価は変わりません。

むしろ、
1年目にして環境も言語も何もかも違う中でここまで適応したことに評価は上がっています。


4. 来シーズンへ

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1年目の挑戦を終えた馬場選手は
「NBAが見えてきて、次に繋がるシーズンになった」とコメント。

12月に行われた「Gリーグ・ショーケース」
2試合40分間出場し、10得点を記録

※Gリーグ・ショーケースとは
NBAチームのスカウトたちが一堂に会するこのイベントです。

その2試合で
6スティールを記録。

ヘッドコーチからも
「Gリーグ上位を争うようなマンツーマンのディフェンダー」

と、守備力を高く評価されました。

3Pシュート成功確率においても
2018-19(アルバルク)
23.5%

2019-20(レジェンズ)
41.1%

と、大きく改善しました。

馬場選手もNBA選手になるために、
ディフェンスと3Pシュートを決めないといけないと、来シーズンに向けた課題を上げていました。

1年目は順応
2年目は結果

来シーズンが馬場選手にとっての勝負の年となります。

「誰でも期待をしてもらえるわけじゃないので、プレッシャーをポジティブに変えられる人間になりたいと思っています。性格も含めて、それができると思っているのでどんどん期待してくだい。その期待に応えられる人間になります」

と馬場選手がコメントしています。

馬場選手の来シーズンの活躍に期待しましょう。


5. まとめ

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2019年並々ならぬ思いで海を渡った馬場雄大、今シーズンコロナウィルスの影響で突然終幕しましたが、馬場雄大の人生で一番刺激的で濃い1年となりました。

大学在学時にアルバルク東京と契約し、2年後NBA入りを目指し渡米。

Bリーガーから初のNBA選手への挑戦。現在はNBA下部組織Gリーグで2019-20シーズンを過ごします。

シーズン序盤はプレイタイムをもらえず、悪戦苦闘しましたが、シーズン後半にはプレイタイムが増え、5試合のみですが先発出場も果たしました。

コロナウィルスの影響でシーズン途中で終了しましたが、来シーズンに向け手ごたえを感じたそうです。

「BリーグからNBAへ」の新たなパイオニアとしてスタートした1年。

不本意な形ではありましたが、
確実な成果を残すことに成功しました。

「挑戦は始まったばかり」と締めくくりましたが、
3Pシュートを更に磨けばNBAプレイヤーになる日は意外に近いかもしれません。

そして、いつの日か「馬場雄大に続け」と、海を渡る選手にも期待しましょう。

初スタメンを勝ち取ったノーザンアリゾナ・サンズ戦